日本酒・焼酎の消費現場の拡大
投稿者:SSSIA
日本酒・焼酎の消費現場の拡大
最近米国ではBevmoやTotal Wine and More などのワインディスカウント店が繁盛している。また地方に行くと地元の大型リカーショップ店があり、これらの店にはワイン以外にありとあらゆるアルコール飲料(テキーラ、地ビール、シャンペン、ウィスキー等)が陳列されている。先週ラスベガスに行った際にも地元最大のリカーチェーン店に足を運んでみたが、日本酒の種類の乏しさに唖然とした。海外産のテキーラやワイン、地ビールがこんなにあるのになぜ日本酒がこんなに少ないのか、また、何もタグがなく、ただ「Asian」のアルコールの中に埋もれていた。
現在行っているSake Tourでこれだけ日本酒や焼酎に興味を持っている人がいるのに、購入する場所がないのはとても残念なことだ。一番多く受ける質問は、「この酒美味しいですね、どこで買えるのか?」である。しかし、現状としては当店のレストランのみ、ということしか言えない。ボトルで購入したい、という顧客の多さには驚くばかりだ。
日本酒や焼酎の消費現場の9割以上が日本食レストランだ。しかし、これを変えない以上市場は広がらない。日系マーケットは、ほんの一部の大都市にしかなく、米国人に「家庭で消費」させるには、もっともっとこのような専門リカー店に卸し、彼らを教育していく必要があるのではないだろうか。
先日、パサデナ(カリフォルニア州)のリカー店でワインのサンプリングをしていたので参加してみた。フロントで5ドルほどを支払い、3畳もない狭い一角に多くの顧客がいろいろな赤ワインとチーズを楽しんでいた。これを日本酒でやってみたら面白いのではないか、とふと思った。